俺たちのHURT2019 vol.1

おひさしぶりです。

最近Netflixにどはまりしているオツベルです。

 

最近見てるのこれ。アメリカのドキュメンタリーですからね、世界広いわ。

さて、Podcast、アップされましたね。

Podcastのリンクのさせ方わからない

 

トモさん、田中さん、藤岡さんという

日本人トップアスリートのHURT2019の話。

 

今回は、そんな話にはかすりもしない

「俺たちのHURT」の話でもしようと思います。

 

実は私、今年も行ってたんですよね、ハワイ。

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おもきし加工しましたけど。目に見えてた景色ということで。

控えめに言って、最高でした。

 

ハワイ最高か。

Processed with VSCO with k3 preset
これを最高と言わず何を最高というのか

 

私は出走する気満々でレースにエントリーしたのですが、

嬉しいかな悲しいかな、抽選ではずれてしまったため、

出場する友達 モナちゃんのペーサーとしてハワイの地に降り立ちました。

 

モナちゃんは去年私が選手として走った際、当初はサポートで一緒にハワイに来てくれる予定になっていた同じ年の女の子(美人)

が、突如妊娠が発覚し、ちょうど1月1日に女児を出産。

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その時にうまれたのがこのおきゃんな女の子。うのたん。

今年は、昨年の私同様、うっかり当選してしまい、走ることに。

フルタイムで働き子育てしながら、目黒の坂を上ったり下りたりして訓練を重ねてきたママランナー(美人)

 

そしてそんなモナの親衛隊として、

 

マサシ(3周目のペーサー)

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シェイブアイスおじさん

オトベ(4周目のペーサー)

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どすこい

アキナン(5周目のペーサー)

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黒歴史といえば彼女

という布陣が組まれました。

 

ちなみにペーサーするためにわざわざハワイまで行ったっていうより

ペーサーするのをハワイに行く口実にしたっていうのが正解!

 

あいお君が一人でしてた、が、正解!のオマージュです。#テラスハウス

私は仕事の都合でみんなよりも遅れてハワイ入りし、

朝、空港でピックアップしてもらうことに。

 

そしてハワイで合流した途端

開口一番、

 

「残念なお知らせがあります」

 

と言われました。

 

「モナちゃんが風邪で病院に行きました。39度近く熱があるみたいです」

 

 

 

風邪もインフルエンザも大流行中の日本で、

風邪を引いた、と言う情報はさして驚くようなことではなかったし、

なんか深刻そうな報告だったので、

じゃあもうきっとモナはレースは走らないんだろうな~、と、ふんわり思ったりした。

 

 

Air b&bで、選手、サポート、ペーサーなどなど12人で借りた宿に着いた時、

モナはまだ病院から帰ってきておらずお昼すぎまで待機で暇だった。

 

アキナンはコンビニで買ったまずいスパムおむすびを「ハワイっぽい」という1点の根拠のみで

胃袋に流し込んでいて、のちにみんなでおいしいポキを食べることになった時にまずいスパムむすびで胃を満たしたことを後悔していた。

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ここのPOKEほんとうにおいしかった
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2日連続で食べました

病院から帰ってきたモナに会ったとき、

もうレースには出ないと思い込んでいた私は、

 

しょうがないよ、落ち込まないで、という気持ちを伝えようと思って

脳内で何がどう変換されて口から出たのかわからないが

 

「まじうけるんだけど」

 

という言葉を浴びせた。

 

何一つウケない。

むしろ笑えない。

言葉のセンスがない。

そもそも選ぶ言葉間違えてる。

最低。ひどい。死んだ方がまし。

 

 

が、そんな周りの(ていうか私の)思惑とは裏腹に

本人は出る気だった。

 

ここまで来て出ないという選択肢はない。と言っていたそうだ。

 

そんな感じで風邪をひいて絶不調な状態ではあったが

とにかくモナはスタートを切った。

 

このレースの制限時間は36時間。32㎞を5周。

 

単純計算で1周7時間。

 

夜はペースが落ちるのと、後半の不測の事態に備え、

だいたい6時間程度、

どんなに遅くても7時間以内に1周目を終えなければ難しいだろうというのが

完走目標のランナーにとってのペース配分の基本である。

 

その計算通りスタートから5時間半~6時間後に

みんな1周目を終えるだろうと帰りを待ち構えていたが

モナは思っていたよりも遅く、6時間半くらいで戻ってきた。

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顔色が悪く、戻るやいなや、お腹が痛いとトイレに駆け込んでいった。

 

走ると漏れそうだから走れなくて

歩いてたらすごいたくさん抜かされちゃった。

 

と言っていた。

 

そしてこの後、30時間近くモナは腹痛と戦うことになる。

 

けど、みんなは知っていた。

 

去年腹痛と戦いながら最後はコーラだけで完走したおじさんがいることを。

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腹痛をかかえたまま36時間2分で完走したバヤさん。

 

だから、辛そうだけど、まぁまだまだ可能性はある。美人だし。

そう思っていた。

 

そしてモナは娘のおしりふきを持って

2周目へと旅立った。

 

Good job
Good Job

 

2周目、モナのペースはさらに落ちた。

 

2周目の最初のエイドで待っていると、

腹痛と寒気を訴えながらエイドに入ってきた。

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正直、1月のハワイは寒くない。むしろ暑い。だって常夏、それがハワイ。

この日はずっと雨が降っていてランナーの身体は濡れていたが

寒さを感じるほどではなかった。

 

腹痛も、寒気も、間違いなく風邪からくるものだろうと思えた。

 

風邪が治らない限り

無くならないであろう痛みと寒気に、

どこまで頑張れるのだろうか。

 

みんなが持っていたおなかの薬を飲ませ、

シェルを羽織って出発していった。

 

下痢には経口保水液だ!

 

と、どのおじさんが言ったのかは知らないが

 

とにかくモナの腹痛が辛そうで、

みんな何かしてあげられないかと、

モナの2周目が終わるまでに、

薬局に行って経口保水液を買ってきた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・え?

 

私の知ってる経口保水液と様相が違いすぎて正直戸惑った。

 

経口補水液って、こういう、ポカリみたいなやつじゃないの?
私の知ってる経口保水液とは

 

あ~、はいはい、あれね。

このピンク色はボトルの色で、

中身は無色透明のポカリのような液体なはず!

 

 

と、ポジティブ変換したのだが、

そんな幻想はすぐに打ち砕かれる。

 

そう、液体の色そのものが嘘かと思うレベルの蛍光ピンクの色味であり

そしてさらに悪夢なのが味が湿布そのものということだった。

 

私人生で湿布体にはったことたくさんあるけど、湿布味のもの飲んだことない。なぜこの色とこの味なんだ。まじで人類としての生きるセンスを疑った。

 

イラスト屋にはなんでもある

 

マサシさんは、「root beerみたいで嫌いじゃない」と言っていた。

 

そんな蛍光ピンクの液体を持って待機している私たちのもとに、

モナは7時間を越えても、なかなか帰ってこなかった。

 

先に3周目(!)を終えて帰ってきたトモサン(神)に様子を聞くと

 

「お腹が痛いみたいで、寒がっていたから、戻ってきたら全部着替えさせた方がいい。

心が折れちゃってたから、いったん温かくして、寝かせて、気持ち切り替えさせた方がいいと思う」

 

そう優しくアドバイスしてくれた。

 

けど、コース上でモナ本人には

 

「モナちゃん、まだ目が死んでないから大丈夫、いけるよ!」

 

と声をかけていたらしい。神か。

 

 

このころから、サポートをしている私たち(ていうか私)にも迷いが生じていた。

 

2周とも想定を大幅に遅れているモナは、

関門時間を考えるとトモさんがアドバイスしてくれたような寝ている余裕はなかった。

 

彼女の本来の走力を考えれば、体調さえ戻れば

まだ完走の可能性は消えていない。

 

行かせるのか、やめさせるのか。

 

そして、8時間ちかくかけて2周目を終えて戻ってきたとき、

モナは目に涙を溜めていた。

 

「おとちゃんと一緒に走りたかったのにごめん」

 

そう私に言った。

 

もうやめたいという気持ちに支配されていることは明白だった。

 

私は去年走ったから、その感情が嫌というほどわかる。

 

こんなはずじゃなかった。

こんなに辛い状況をおして走る続ける意味とは何なのか。

このままじゃ時間も間に合わない。

もうここで十分なのではなかろうか。

 

ていうか、最近思ったんけど

そもそも160㎞走ることに別に意味なんてないのだから、

意味を見出す方が無理なのだ。

 

私は「よくがんばったね」

 

としか言えなかった。

 

だけど、まだ可能性がある以上は行こうと、

マサシさんはモナに湿布味の蛍光ピンクの液体をお湯で薄めて無理やり飲ませた。

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これだよ?

「なにが効くかわからないから。とにかく飲んで。」

 

そして2袋目の娘のおしりふきと、

湿布味のピンクのどろどろした液体を手に

涙目のモナとマサシさんと3周目に突入するのだった。

つづく

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