俺たちのHURT2019 vol.3

こんにちは。

猫が好きだけど猫アレルギー

犬が好きだけど犬からは嫌われるオツベルです。

キリッ。 私のお気に入り、カルビという名の猫。

前回更新した後に気づいたんですがいろいろと時系列間違えてました。

まあそんなこともあるよね、ということで最終話の更新です。

 

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モナとまさしさんが3周目をスタートして、

10時間以上がたとうとしていた。

 

5周目の関門時間まではあと3時間程度。

 

何がどう転んでも間に合わない時間になっていた。

 

私はもうモナは4周目に行かないだろうなと、半ば確信的に思っていた。

 

 

モナが3周目を終えて戻ってきたときのことがよく思い出せないが、その時も多分また

 

「一緒に行きたかったのにごめんね」

 

と言われたような気がするし、私も多分また

 

「大丈夫だよ、よくがんばったね」

 

としか言えなかったと思う。

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ちなみにこれは3回くらい飲まされたらしい。

 

本人が明確に「もうここでリタイアする」と言ったわけではなかったが、なんとなく、「ここでやめるんだろうな」という空気が流れていた。

 

もちろんもう関門に間に合わないので完走は無理だったのだがHURTは4周目の第1エイド、約100㎞地点までいくとFun Runの称号が与えられ、翌日のバンケット(後夜祭みたいなやつ)で、壇上にあげてもらえる。なので、完走できなくても100㎞地点まで行くのが、なんとなしに一つの目安のようになっているのだ。

 

「私シンさんのペーサーすることにしたから、もし行けるならアキナンと一緒に最後ゆっくり歩いてパラダイスパーク(100㎞地点)まで行って来たら?」

 

私は1回だけそう提案した。

 

モナは「え?」

 

という顔をしていて、

行く、とも、行かない、とも言わなかった。

 

ちなみに私がモナの立場だったら120%こう思う

 

それ以上強くは言えなかった。

 

3周目を一緒にいったマサシさんは、

 

10時間以上辛そうにして頑張ってるところを隣で見てるから、これ以上行け、とはよう言えんわ」

 

と言っていた。

 

行けるなら次のエイドまで行った方がいいんじゃないかなと思いつつも、十分すぎるほど苦しんだ人に対して、これ以上がんばれ、と言うことが誰にもできずにいて、ここでリタイアすることでみんなの意見がまとまりかけたところ

 

 

「え!?うそでしょ!?モナちゃんやめるの!?最後パラダイスパークまで絶対行った方がいいよ!!」

 

そう言ってくれたのが、他の選手のサポートでハワイに来ていたさいちゃんである。

 

「行ってきなよ!100kmまでいくとFun Runの称号もらえるんだよ!明日のバンケットで壇上にあげてもらえるよ!」

 

「え、でも明日バンケット行かないし。。。」

 

そう返すモナにも怯まず

 

「時間はまだたくさんあるんだし残りあと10㎞だよ!歩いてでも間に合うんだから行っておいでよ!!」

 

そう強く主張してくれた。

 

 

 

「まぁ、そうは言っても。とはいえこの状況ではもう行かないだろうな~」

 

と、思っていた私は、

 

どうやらエイドでスタバのコーヒー配ってるぽいぞ、ということに気付き、走る服装をしているのでもらいやすいな、ということにも気づき、しれっとエイドにもらいに行っていた。

 

 

コーヒーをもらえてほくほくしながら戻ってくると、モナは4周目に出発する準備を始めていた。

 

 

「え!?行くの!?まじで!?」

 

 

何がどう彼女の心を動かしたのかはわからないが、最後の10kmをアキナンと2人でゆっくりパラダイスパークを目指すことにしたようだ。

 

一緒に出発するアキナンは、マサシさんから、

「トイレスポット積極的に探してあげてや~」

 

というアドバイスをうけて、2人は旅立っていった。

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話は変わるが、私たちの周りに、ランニングバカと呼ばれてる人が2人いる。

 

HURT完走を目的とした練習(通称青梅ターキー)をしたとき、シンさんに合わせて走るべきタイミングで、シンさんを夜のトレイルに置き去りにして走った2人のことを指している。

 

人のペースに合わせずに自分たちの気持ちいいペースで走ったので、

 

オナニーするなや!

 

とマサシに言われ

 

ランニングバカというあだ名がつけられた。

 

 

2人いたうちの、よりオナニーぶりがひどかったポエマーの方に、私は、あいつ絶対セックス下手くそだろ、と悪口を言ったりした。

 

そして、もう1人のバカの片割れが、シンさんの4周目のペーサーをしていた丹羽さん、というわけである(雑)

 

そんなランニングバカは、相変わらず自分の気持ちいいペースで走ってシンさんをだいぶ引っ張ったらしく、4周目をそこそこハイペースで終えて帰ってきた。

 

ちなみに丹羽さんは4周目のペーサーを終えてすぐ空港へ向かい日本に帰る予定なのだそうだ。足も早いが帰るのも早い。

 

5周目ペーサーすると突然言い出した私に、丹羽さんは

 

おとちゃん、ぜんぜん引っ張っちゃって大丈夫だから!と爽やかな笑顔でアドバイスしてくれた。

 

だが、ふとよく考えたら、わたし人のペーサーするの 、生まれて初めてだった。

 

突然冷静になり不安がよぎった。

 

 

あれ?ペーサーって何すればよいんだっけ?

 

スントやガーミンのような高級ランニング時計でも、エルメスやロレックスのような高級宝飾時計でもなく、34歳なのに980円のカシオの時計を身につけている私には、残念ながらペースを見てあげることも、距離を見てあげることも、標高を見てあげることもできない。

 

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ビックカメラでは834円

薄くて軽くてサウナも水風呂もつけたまま入っても壊れない。まじで優秀な時計だが、ハワイではストップウォッチくらいしか役にたたない。

 

ついでに私は海外シムがうまくアクティベートできないという不運にも見舞われていて、携帯も使えなかった。

 

というわけで、

生まれて始めてペーサーをする私にできることは以下の3つに限られていた。

 

話す

時刻を伝える

携帯で写真を撮る

 

まあ、でも10キロだしなんとかなるか、というのが正直なところだった。

 

実はそもそもシンさんの5周目のペーサーは、去年HURT完走者であるバヤさん(通称ハートパイセン)がする予定だったのだ。

 

1周30キロのうち、10キロだけを私が一緒に行き、残りの20キロをハートパイセンがペーサーする、という予定に変えたのだ。

 

もちろん、シンさん本人の要望ではない。

 

私が勝手に決めただけだ。

 

というわけで、丹羽さんからペーサーを勝手に引き継いだ私は、

シンさん!わたしパラダイスパークまで行きますから!

と、勝手に名乗り出、一緒にハートパイセンの待つパラダイスパークまで出発したのだった。

 

 

シンさんと進んだ10キロはめちゃくちゃ楽しかった。

 

そもそも、5周目なのにシンさんが比較的元気なのがうれしくて、本人がいきたい、と言ったペースで走れるのが楽しくて楽しくて楽しくてしょうがなかったのだ。

 

おとちゃん、ぜんぜん引っ張っちゃって大丈夫だから!

 

そういってた丹羽さんの言葉を思い出しながら気持ちよくシンさんの前を走っていた

 

 

けど、後からハートパイセンに聞いたら

 

「おとちゃんと丹羽さんは、自分が楽しくなると姿が見えなくなる」

 

 

とシンさんはいってたらしく、

シンさんは最後の20キロ足の痛みで大幅に失速したあたりをみると、わたしと丹羽さんがもう少しペース抑えてあげたらよかったのではという疑念は正直ぬぐいきれていない。し、私に人のことをバカ呼ばわりする権利なんてこれっぽっちもなかった。

 

 

とりあえず130キロ走ったあとのぼろぼろのおじさんと一緒に進んだ10キロの間に写真を撮りまくっておいたので、載せておきますね(雑)

 

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最初の上り。ここは日本の里山か。

 

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途中から根っこがすごくなってきてテンション爆上がる(私だけ)
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日本語の看板が設置されてました

 

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木が語りかけてきてるような気がしました。(私だけ)
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Podcast で話題になってた木道

 

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レボリューション田中は Yo!Say!夏が!胸を刺激する~ と歌いながら去っていきました
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一番ねっこのすごいところ

 

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一番木がすごいところ

 

 

観光地で有名なManoa Fallsを過ぎ、

楽しそうに歩いているモナとアキナンを捉えた。

テラスハウス ハワイ編でギルティ侍がデートしてたところだよ
これが滝です

 

もうパラダイスパークはすぐそこだ。

 

ああ、終わる。

HURTが終わる。(俺の)

 

楽しかった。

 

パラダイスパークに到着し、

緊張した面持ちのハートパイセンにシンさんを託した。

 

しばらくするとモナとアキナンも到着し、

モナの辛く苦しい(本人曰く、人間としての尊厳と戦い続けた)100キロの道のりも

無事終わりを迎えた。

 

最後2人で沢山写真撮りながらトレイルを楽しんだそうだ。

 

私は、思ったよ。

 

やっぱり行った方がいい。

行ける限りは進んだ方がいい。

もちろん辛いし、続ける理由なんてどこにもないけど、きっとその方が後悔は少ない。

これからは、殺すと思われてもいいから、行けって言おう。

 

ちなみに海賊がモチーフのパラダイスパークで棄権すると、子供用プールで作られた板歩きの刑で処されることになっている。

 

板歩きの刑ってこれね

残念ながらそのときの写真を撮り忘れてしまった。

パラダイスパークエイド

最後まで作りこまれてるエイドだったな。

パラダイスパークまで来てくれたみんなに拾ってもらい、一旦宿に帰ってからゴール地点へ向かった。

ハートのボリュームゾーンは、34〜36時間の間だ。ゴールした選手も棄権した選手も最後の選手のゴールを見届けに戻ってくる。

 

HURT100は鐘をならし、看板にキスをしてゴールとなる。

シンさんは、最後の20キロ足がいたくなってしまったようで、想定よりもだいぶ遅れて戻ってきた。

 

そんなシンさんのゴールを誰よりも待ち続けていたゆかりちゃんは、シンさんのゴールシーンを見て涙を流していた。

そんなゆかりちゃんの涙をみて、最初笑っていたわたしもうっかりもらい泣きをしてしまったが、ハートパイセンは実に満足げな顔を浮かべて全てを見届けていた。

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私とハートパイセンとシンさん

 

とまあ、ここまで書いて筆がピタリと止まってしまい、なかなか更新できずにいた。

どうもわたしは結末を書くのが苦手なようだ。

 

そういえば、もらい泣きをしている私に気付いた藤田家の息子は、

にやにやしながら「ママとおとちゃんが泣いてるぅ~」と言ってきた。

 

小学生の君にはまだわかるまい。

 

謎のピンク色の液体を飲まされたり

うんこ漏らしかけたり

金玉袋とパンツの擦れ(玉ずれ)に喘いだりしながら、

カロリーを摂取するためだけの甘い液体を舐め

一睡もせず

ボロ雑巾のように山を駆け回って

迎えるゴールで見える景色の素晴らしさを。

 

おしまい。

 

ところで、みんなで泊まっていた宿を出発するとき、

モナが持ってきてたアルトラのトレランシューズを2足とも捨てて帰ったんだけど、

また一緒に走ってくれるのだろうか。

俺たちのHURT2019 vol.2

こんにちわ。

会社の休み時間にブログ更新しようと

自分のブログ名を打ち込んで検索かけたら、

どうやら画像検索をかけてしまったらしいんですけど、

 

海外の無修正エロ画像一覧が会社のパソコンのデスクトップ画面に表示されました。

 

XXXってアメリカではポルノの激しさを示す隠語的な使われ方してるの知らなかった~

まじシンプルに焦ったオツベルです。

 

そんなことは、さておき、前回の続きを書きました。

蛍光ピンクの液体を飲まされ、涙目で出発したモナちゃんとマサシはどうなったのか。。。

 

 

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マサシさんとモナが出発したあと、私はいったん宿に戻った。

 

5周目にモナのペーサーをする予定のアキナンが

モナの娘、ウノちゃんの子守をしながら留守番していてくれた。

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育児未経験のおじさんとおばさん達の未熟さにぎゃん泣きしまくってました

 

私はアキナンに、もしかしたらアキナンの出番は来ないかもしれないことを伝えた。

 

ハートは、5周目だけ関門時間が設定されている。

 

日曜日の11時までに5周目を出発しないといけない。

 

モナが3周目のスタートを切ったのはスタートから14時間半後、土曜日の夜20:30頃。

 

もちろんまだ可能性がないわけではないが、あの蛍光ピンクの液体が劇的に効いてくれないかぎりはかなり厳しい状況であった。

 

わたしは、おそらく最終周になるだろう4周目を、同じトレランチームで、私よりも付き合が長いアキナンが行った方がいいような気がして、

4周目のペーサーを私の代わりに行くかどうかを尋ねた。

 

正直、そこを抜きにしたとしても、私は昨年、やめたくてやめたくて震えるほど同じコースを走ったので走ったことのないアキナンに走らせてあげたいな、とも思っていた。

 

「私がモナちゃんだったら、今のようなつらい状況で、4周目絶対行きたくないって思うと思う~。私はここに残ってウノちゃんの子守するよ~。」

 

アキナンからはそんな返事が返ってきた。

 

けどここで

 

「いや、アキナンいった方がいいよ!」

 

「いや、いいよ、おとちゃん走りなよ!」

 

と、おばちゃん同士押し問答をしても相当無意味なので、とりあえず当初の予定通り私が4周目行く方向で考え、先に仮眠をとることにし、眠りについた。

 

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おばちゃんがレジ前で私が払うわよ戦争してる画像探したらこの画像が見つかりました。

 

夜中、みんなが寝静まっていたところにアンディ(オナ神)とバヤさんが宿に帰ってきたので、目を覚ました。

 

やはりモナはあのピンクの液体で体調が回復するという奇跡が起きるようなこともなく

マサシさんと時間をかけて回っているようだった。

 

 

去年膝を痛め、泣きながら走ってた私の3周目よりも時間がかかっているのを考えると

相当苦しんでるのだろうな、ということが想像できた。

 

たぶん、もうその状況では4周目も行かないかもな、そう思えた。

 

「それでも、もしモナが4周目いくなら、アキナンと一緒に行った方がいいと思うんだよね。私は別に走れなくてもいいし。」

 

そんなことを話していると、アンディが私にこう言ったのだ。

 

「おとちゃん、そしたらシンさんのペーサーすれば?」

 

シンさんと私は、昨年HURTを一緒に走り、共にリタイアしたリタイア組だ。

 

去年ハワイに向かう飛行機乗り場で会ったのが初めましてだった。

 

シンさんはわたしよりもずっと経験値も走力も上のランナーだけど、最初は同じくらいのところを、2周目はシンサンが30分前くらいを走っていて同じところを行ったり来たりするコース設定なので、コース上で何度もすれ違った。

 

同じくらいの所を走れている、ということが私の自信にもつながっていたし、何よりすれ違うたびにたくさん優しく声をかけてくれたのがうれしくて、一気に好きになった。

 

そんなシンさんは、去年2周目の途中で足首をひどく捻挫をしてしまい3周目でリタイヤをした。

 

足を引きずって歩いてる姿を見た時のショックも、それでもあきらめずに進み続けていた姿も忘れられない。

 

1年間ずっとHURTのリベンジをすることを目標に走り続け、その執念が通じて今年もレースに当選し、捻挫することもなく順調に4周目を終えようとしているところだった。

 

 

「おとちゃん、もし行けるならシンサンのペーサーしてあげてよ。」

 

 

シンさんの奥さんであるゆかりちゃんに会ったときにも、

そんなことを言われたのを思い出した。

 

 

シンさん本人からは1㎜もぺーサーしてほしい、とは言われてないが、

なんかもう、よくわかんないけど、そうするのがオールハッピーなような気がしてきたので、有無を言わさずアキナンを叩き起こすことにした。

 

 

アキナン、起きて!

 

私シンさんのペーサーすることにしたから

アキナン、モナの4周目行ってきて!

 

そんで、もう出るからすぐ着替えて!

 

突然叩き起こされたアキナンは、とりあえず空気を読んで準備をはじめたが、

落ち着いたタイミングで

 

「モナちゃんはいまどんな状況なの?」

「そもそもモナちゃんは4周目行くの?」

「シンさんはどんな状況なの??」

 

と矢継ぎ早に質問してきたが、わたしは、その全ての質問に

 

「わかんないwww」と答えた。

 

モナが今どんな気持ちで走っていて、どうしたいのか。

きっともうやめたいと思っているであろう気持ちを

鼓舞して4周目に行かせた方がいいのか、認めてやめさせたほうがいいのか。

 

シンさんはいったい今どこを走っていてどんな状況なのか、

5周目のペーサーは私でいいのか

 

私にも(ていうか誰にも)わからなかった。

 

 

でも、もしモナが3周でやめるとしても、最後まで頑張った姿を見届けてあげに行こうよ。

 

とかなんとか言ってアキナンを説得したような気がする。

 

 

スタート/ ゴール地点であるNature Centerにつくと、ちょうどタナケイさんが4周目を終えて戻ってきたところだった。

 

ちなみに、今回、今まで1文字も書いてなかったけど、ペーサーするためにハワイに来た人、めっちゃいた。

 

HURTのペーサーって、別に出走料もかからないし、登録も必要ないし、その場の雰囲気とノリでやったりやめたりすることが可能で当然周回ごとに変えてもよくて、私たちの周りにおいては、3人の選手に9人のペーサーがいるっていう文字通り有り余ってる状況だった。

 

のにもかかわらず

タナケイさんのペーサーは誰一人やりたがらなくて結局ずっと一人で走って完走してたっていうのが今話に登場したタナケイさんの簡単な説明なんですが、

 

4周目を終えたタナケイさんが

「内臓がやられて気持ちが悪い。。。」

 

と言っていたので、持っていたGIN GINをあげた。

1

このGIN GINは昨年何も知らずにただただでキモかわいいキャラクターにジャケ買いしたジンジャーキャンディ。

 

よく調べてみると生姜は吐き気や気持ち悪さに効くらしく、手軽に取る手段としてこういったジンジャーキャンディをアメリカでは妊婦さんのつわりの時期やウルトラディスタンスのトレイルランニングの時などに使ってる人がいるみたいだった。

 

それを知ったときは妊娠の予定も皆無だし100mileなんてもう久しく出る予定もなくて

 

効果を実感することなんてないな~ワラ

 

くらいにしか思ってなかったのだけど、去年うっかりハセツネに出て、後半気持ち悪くて水を飲むのすら嫌で、まじきつい、死ぬ、おわた。。。。って思ってた時に効果を自分で実感していた。

 

「レース中気持ち悪くてginger chewだけずっと食べてた、もっと持っていけばよかった。。。」ってさいちゃんがインスタに投稿してるのも見た。

 

だから今回のHURTも、絶対に気持ち悪くなる人いるだろうなと思ってたくさん持ってきていたのだ。

 

タナケイさんが気持ち悪くて。。。。って言ってるの聞いた瞬間

これ効きますから!!と、ここぞとばかりにドヤ顔で渡したのだった。

 

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いろんなフレーバーもあります。ちなみに味は、めっっっちゃ生姜。

 

 

「タナカ メイクス レボリューションですわぁ!」

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自分で切ったという穴だらけのTシャツを

TM Revolutionみたいだと笑ったら

そんなことを言いながら5周目に1人で出発したタナケイさんを見送り、

 

私とアキナンは

モナとシンさんの帰りを待つのだった

 

つづく

 

※タナケイさんのペーサーをやりたがらなかったのは、

人間性の問題じゃなくて純粋に足が速いからです

俺たちのHURT2019 vol.1

おひさしぶりです。

最近Netflixにどはまりしているオツベルです。

 

最近見てるのこれ。アメリカのドキュメンタリーですからね、世界広いわ。

さて、Podcast、アップされましたね。

Podcastのリンクのさせ方わからない

 

トモさん、田中さん、藤岡さんという

日本人トップアスリートのHURT2019の話。

 

今回は、そんな話にはかすりもしない

「俺たちのHURT」の話でもしようと思います。

 

実は私、今年も行ってたんですよね、ハワイ。

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おもきし加工しましたけど。目に見えてた景色ということで。

控えめに言って、最高でした。

 

ハワイ最高か。

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これを最高と言わず何を最高というのか

 

私は出走する気満々でレースにエントリーしたのですが、

嬉しいかな悲しいかな、抽選ではずれてしまったため、

出場する友達 モナちゃんのペーサーとしてハワイの地に降り立ちました。

 

モナちゃんは去年私が選手として走った際、当初はサポートで一緒にハワイに来てくれる予定になっていた同じ年の女の子(美人)

が、突如妊娠が発覚し、ちょうど1月1日に女児を出産。

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その時にうまれたのがこのおきゃんな女の子。うのたん。

今年は、昨年の私同様、うっかり当選してしまい、走ることに。

フルタイムで働き子育てしながら、目黒の坂を上ったり下りたりして訓練を重ねてきたママランナー(美人)

 

そしてそんなモナの親衛隊として、

 

マサシ(3周目のペーサー)

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シェイブアイスおじさん

オトベ(4周目のペーサー)

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どすこい

アキナン(5周目のペーサー)

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黒歴史といえば彼女

という布陣が組まれました。

 

ちなみにペーサーするためにわざわざハワイまで行ったっていうより

ペーサーするのをハワイに行く口実にしたっていうのが正解!

 

あいお君が一人でしてた、が、正解!のオマージュです。#テラスハウス

私は仕事の都合でみんなよりも遅れてハワイ入りし、

朝、空港でピックアップしてもらうことに。

 

そしてハワイで合流した途端

開口一番、

 

「残念なお知らせがあります」

 

と言われました。

 

「モナちゃんが風邪で病院に行きました。39度近く熱があるみたいです」

 

 

 

風邪もインフルエンザも大流行中の日本で、

風邪を引いた、と言う情報はさして驚くようなことではなかったし、

なんか深刻そうな報告だったので、

じゃあもうきっとモナはレースは走らないんだろうな~、と、ふんわり思ったりした。

 

 

Air b&bで、選手、サポート、ペーサーなどなど12人で借りた宿に着いた時、

モナはまだ病院から帰ってきておらずお昼すぎまで待機で暇だった。

 

アキナンはコンビニで買ったまずいスパムおむすびを「ハワイっぽい」という1点の根拠のみで

胃袋に流し込んでいて、のちにみんなでおいしいポキを食べることになった時にまずいスパムむすびで胃を満たしたことを後悔していた。

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ここのPOKEほんとうにおいしかった
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2日連続で食べました

病院から帰ってきたモナに会ったとき、

もうレースには出ないと思い込んでいた私は、

 

しょうがないよ、落ち込まないで、という気持ちを伝えようと思って

脳内で何がどう変換されて口から出たのかわからないが

 

「まじうけるんだけど」

 

という言葉を浴びせた。

 

何一つウケない。

むしろ笑えない。

言葉のセンスがない。

そもそも選ぶ言葉間違えてる。

最低。ひどい。死んだ方がまし。

 

 

が、そんな周りの(ていうか私の)思惑とは裏腹に

本人は出る気だった。

 

ここまで来て出ないという選択肢はない。と言っていたそうだ。

 

そんな感じで風邪をひいて絶不調な状態ではあったが

とにかくモナはスタートを切った。

 

このレースの制限時間は36時間。32㎞を5周。

 

単純計算で1周7時間。

 

夜はペースが落ちるのと、後半の不測の事態に備え、

だいたい6時間程度、

どんなに遅くても7時間以内に1周目を終えなければ難しいだろうというのが

完走目標のランナーにとってのペース配分の基本である。

 

その計算通りスタートから5時間半~6時間後に

みんな1周目を終えるだろうと帰りを待ち構えていたが

モナは思っていたよりも遅く、6時間半くらいで戻ってきた。

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顔色が悪く、戻るやいなや、お腹が痛いとトイレに駆け込んでいった。

 

走ると漏れそうだから走れなくて

歩いてたらすごいたくさん抜かされちゃった。

 

と言っていた。

 

そしてこの後、30時間近くモナは腹痛と戦うことになる。

 

けど、みんなは知っていた。

 

去年腹痛と戦いながら最後はコーラだけで完走したおじさんがいることを。

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腹痛をかかえたまま36時間2分で完走したバヤさん。

 

だから、辛そうだけど、まぁまだまだ可能性はある。美人だし。

そう思っていた。

 

そしてモナは娘のおしりふきを持って

2周目へと旅立った。

 

Good job
Good Job

 

2周目、モナのペースはさらに落ちた。

 

2周目の最初のエイドで待っていると、

腹痛と寒気を訴えながらエイドに入ってきた。

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正直、1月のハワイは寒くない。むしろ暑い。だって常夏、それがハワイ。

この日はずっと雨が降っていてランナーの身体は濡れていたが

寒さを感じるほどではなかった。

 

腹痛も、寒気も、間違いなく風邪からくるものだろうと思えた。

 

風邪が治らない限り

無くならないであろう痛みと寒気に、

どこまで頑張れるのだろうか。

 

みんなが持っていたおなかの薬を飲ませ、

シェルを羽織って出発していった。

 

下痢には経口保水液だ!

 

と、どのおじさんが言ったのかは知らないが

 

とにかくモナの腹痛が辛そうで、

みんな何かしてあげられないかと、

モナの2周目が終わるまでに、

薬局に行って経口保水液を買ってきた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・え?

 

私の知ってる経口保水液と様相が違いすぎて正直戸惑った。

 

経口補水液って、こういう、ポカリみたいなやつじゃないの?
私の知ってる経口保水液とは

 

あ~、はいはい、あれね。

このピンク色はボトルの色で、

中身は無色透明のポカリのような液体なはず!

 

 

と、ポジティブ変換したのだが、

そんな幻想はすぐに打ち砕かれる。

 

そう、液体の色そのものが嘘かと思うレベルの蛍光ピンクの色味であり

そしてさらに悪夢なのが味が湿布そのものということだった。

 

私人生で湿布体にはったことたくさんあるけど、湿布味のもの飲んだことない。なぜこの色とこの味なんだ。まじで人類としての生きるセンスを疑った。

 

イラスト屋にはなんでもある

 

マサシさんは、「root beerみたいで嫌いじゃない」と言っていた。

 

そんな蛍光ピンクの液体を持って待機している私たちのもとに、

モナは7時間を越えても、なかなか帰ってこなかった。

 

先に3周目(!)を終えて帰ってきたトモサン(神)に様子を聞くと

 

「お腹が痛いみたいで、寒がっていたから、戻ってきたら全部着替えさせた方がいい。

心が折れちゃってたから、いったん温かくして、寝かせて、気持ち切り替えさせた方がいいと思う」

 

そう優しくアドバイスしてくれた。

 

けど、コース上でモナ本人には

 

「モナちゃん、まだ目が死んでないから大丈夫、いけるよ!」

 

と声をかけていたらしい。神か。

 

 

このころから、サポートをしている私たち(ていうか私)にも迷いが生じていた。

 

2周とも想定を大幅に遅れているモナは、

関門時間を考えるとトモさんがアドバイスしてくれたような寝ている余裕はなかった。

 

彼女の本来の走力を考えれば、体調さえ戻れば

まだ完走の可能性は消えていない。

 

行かせるのか、やめさせるのか。

 

そして、8時間ちかくかけて2周目を終えて戻ってきたとき、

モナは目に涙を溜めていた。

 

「おとちゃんと一緒に走りたかったのにごめん」

 

そう私に言った。

 

もうやめたいという気持ちに支配されていることは明白だった。

 

私は去年走ったから、その感情が嫌というほどわかる。

 

こんなはずじゃなかった。

こんなに辛い状況をおして走る続ける意味とは何なのか。

このままじゃ時間も間に合わない。

もうここで十分なのではなかろうか。

 

ていうか、最近思ったんけど

そもそも160㎞走ることに別に意味なんてないのだから、

意味を見出す方が無理なのだ。

 

私は「よくがんばったね」

 

としか言えなかった。

 

だけど、まだ可能性がある以上は行こうと、

マサシさんはモナに湿布味の蛍光ピンクの液体をお湯で薄めて無理やり飲ませた。

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これだよ?

「なにが効くかわからないから。とにかく飲んで。」

 

そして2袋目の娘のおしりふきと、

湿布味のピンクのどろどろした液体を手に

涙目のモナとマサシさんと3周目に突入するのだった。

つづく